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【読者企画】高島宗一郎さんインタビュー④ 将来展望

次世代につなぐ

小室:次の世代により良い日本を引き渡していきたい、そんなお話がありました。今年から選挙権年齢が18歳以上へと引き下げられますが、政治に関心が無いという若い世代に何を伝えたいですか。

高島:今の若い人たちには空虚な言葉は通用しません。だからうわべだけで「皆さんの未来のために政治に興味を持ちましょう」と言うだけで興味を抱いてもらえるものではありません。そういう言葉を簡単に信じないというか、信じられないようになってきているのは、現在の大人の世界が空虚なうわべだけの世界、真の実行力が欠けている世界になっているからかもしれません。

 残念ながら人は見えるものしか信じられないというところがありますから、私としては、自分の背中を見てもらう、自分自身が目に見える形で成果を出していくしかないと思っています。

 「高島が市長になってからは、街がこれだけのスピード感をもって変わっていった」とか「やっぱり市長が変われば、物事は変わるんだ」あるいは「行政の長、市長になったらこれだけのことが実現できるんだ」ということを見てもらう。そして「街を変えることができる市長という職は、何とやりがいがある仕事なんだ」と思ってもらえれば、政治にも興味が出るでしょうし「自分もやってみたい」と私に続く若者も出てきてくれると思います。

 かつての自分が政治家になろうと思ったのは、人に投票して思いを託すだけでなく、自分自身が変えていきたいと思ったからです。その理想を自分自身が体現することによって、若い人や政治には不信感しか抱いていないような多くの人たちにも、自分の背中を見て「自分も世の中を変えたい」と思って頂けるよう、全力で頑張ります。

 

九州全体のために

高島:今年の抱負は「圧倒的福岡時代を創る」です。その時代の端緒となる基盤を都市開発などによって進めていく。また新しい企業やビジネスをどんどん生み出していく。より生産性の高い産業に労働力が失業することなく移動していく。こうした基盤を徹底的に作り上げて、そして、その方向性がきっちりと定まったら、その次は九州全体のためにも力を尽くしていきたいと考えています。キャスター時代、TV番組で九州のいいところを直接取材してきましたから、この九州という地域には誇りがあります。一方、東国原さんが知事を辞められて、今では九州を牽引する、九州の顔となる発信力のある政治家が乏しいのが現状です。これから福岡市の成長、発展を軌道に乗せることができれば、本腰を入れてその役割を果たしていきたいとも思っています。

 キャスターをしていた時代に、千二百万人以上が住む九州・山口の視聴者に対して、なぜ自分が毎朝、キャスターとして語りかける機会を頂いているのか、自問することがたびたびありました。また今でも、飛行機の窓から美しい福岡市の姿を眺めながら、なぜ自分が154万人市民の代表として仕事をさせて頂いているのか、ふと不思議に思うこともあります。またNewsPicksに登場しておられるような、才能にあふれ人間的にも素晴らしい方々からも名前を憶えて頂き、親しく話しかけて頂く機会にも恵まれています。

 どうしてなのか。

 その答えを、先日ある機会に多摩大学大学院教授の田坂広志先生が言葉にされているのを拝聴して、まさにその通りと心の中で大きくうなずいたのです。

 それは何か目に見えない大いなるものの存在の自覚です。特定の何かというわけではないのですが、何か大いなるものが自分をして、この地で何かを成し遂げさせようとしているという感覚です。

 同じような感覚を持つ方は少なくないと思います。ある役目を果たすために生まれてきて、そのために導かれているという感覚。生まれながらに自分が得意とすること、自分に与えられたすべての環境、それらはその役割を正しく全うするために自分に備わっているのだという感覚。こういう何か直観から感じる「生まれてきた意味」というか「運命」のようなものに素直に従う自分でありたいと、常日頃から思っています。

 「こういう仕事をやりたい。こういう立場になりたい」といった個人的な希望、願望に基づくのではなく、自分に与えられた役割や使命を果たし、この素晴らしい日本をもう少しだけ前に進めて次の世代に繋いでいくために、その大いなるものに積極的に身を委ねたいと思っています。これは消極的に「なるようになる」ということではなく、大いなる意思に素直に従って人生を歩んでいきたいということです。

 さて、一緒に話を聞いて下さった学生の皆さん、何か追加で聞きたいことはありますか。

学生:福岡市だけでなく九州のためにも力を尽くしたいという話が印象的でした。私は長崎県出身なのでとても嬉しかったです。

高島:長崎県にも、美味しいものとか温泉、文化、歴史など本当にいいものがありますよね。私は13年間にわたって九州各地で地元の皆さんが是非これを知ってほしい、この場所に来てほしい、これを食べてほしいというものを、より魅力的なものとして伝わるように発信する仕事をしてきました。

 その経験をいかんなく発揮して、九州全体をアジア、世界に対してアピールし、九州が誇る農水産物の海外展開や、インバウンドの促進など、九州全体の発展のために「WITH THE KYUSHU」の精神で力を尽くしていきたいと思っていますので、ぜひ期待していてください。

小室:本日は貴重なお時間を頂き、誠にありがとうございました。全く私の想定を超えてたくさんのお話を伺え嬉しかったです。きっとNewsPicksのPickerの皆さんも感銘を受けることでしょう。

(取材協力)学生団体ivote福岡

参考資料

「WITH THE KYUSHU」イメージCM (動画:15秒)

■本記事の目次
第1回:人生を決定づけた中東での体験
第2回:アナウンサー、そして福岡市長へ
第3回:市長になって

来週はグロービス代表 堀義人さん及びG1政策研究所がサミットが『日本を動かす「100の行動」』を出版したことを記念して開催しているセミナーでの内容、及び堀義人さんに直接伺った内容をまとめた記事を掲載致します。

本読者投稿企画の記事は毎週月曜日午前7時にNewsPicksのタイムラインに配信します。
今後もご期待下さい。

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プロフィール

小室

小室 勝裕
1972年生まれ。京都市在住。
10年来、購買業務のうち間接材の取引見直しによるコスト削減を様々な立場で経験。コンサルテイング会社勤務時代には事業を西日本に拡大するに当たっての現場の最前線を背負う。事業企画、経営企画、そして内閣府に出向して国の制度改革にも貢献した後、製薬会社に転職、現在に至る。
週末は二児の父として子供と外出する日々。

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